常念山脈(長野) 常念岳(2857m) 2020年8月8日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 0:54 駐車箇所−−1:02 林道終点−−1:13 山ノ神−−1:22 古池−−1:50 大滝−−2:31 笠原沢−−3:13 最終水場−−3:51 常念乗越 3:55−−5:06 常念岳 5:40−−6:07 常念乗越−−6:26 最終水場−−6:52 笠原沢−−7:19 大滝−−7:37 古池−−7:43 山ノ神−−7:52 林道終点−−8:02 駐車箇所

場所長野県安曇野市/松本市
年月日2020年8月8日 日帰り
天候曇のち雨 常念乗越付近は暴風
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場「公式駐車場」より先にも林道沿いに駐車余地あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望晴れれば文句なしの大展望。今回はガスと雨で真っ白
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コメントお盆休み初日に常念岳を往復。日本海に前線が停滞し湿った南西の風が吹き込んで好天は期待できなかったが、予報では雨は降らないとのことだったが思いっきり降られた。常念乗越近辺では暴風状態で体がふらつき歩行速度に影響を与えるほどだった。山頂滞在中に雨が本格的に降り出して下山。帰りは先週よりもすれ違った登山者数は少なかった




いつもの駐車余地より一つ下の駐車余地 林道終点の登山指導所
ご案内は先週と同じ 予約状況も先週と同じ。更新されていない可能性大
大滝。先週より水が減っていた 笠原沢
最終水場 常念乗越。爆風状態で防寒のためゴア上下を着用
フラッシュを焚くとガスで真っ白 悪天のため4時40分でもまだ暗い
ガスの常念岳山頂。この後雨が降り出した 毛が無いのでイワギキョウ。山頂で開花中
ミヤマママコナ ミヤマコゴメグサ
雨と強風の常念乗越。テント泊はきつい天候 ミヤマアキノキリンソウ
ヤマハハコ エゾシオガマ
ウメバチソウ クロマメじゃなくてクロウズコ。クロマメ同様に美味い
カニコウモリ ゴゼンタチバナ
マルバダケブキ 帰りに最終水場が無人なのは記憶にない
クルマユリ。湿気でデジカメ不調でピント合わせに苦労 グンナイフウロ
トリカブト ハクサンオミナエシ
ソバナ オトギリソウ
センジュガンビ トモエシオガマ
キオン タマガワホトトギス
ウツボグサ ツリフネソウ
キツリフネ 林道終点。ここは雨は止んでいるが稜線付近は雨
いつもの駐車余地は満車 今回の駐車余地到着


・会社のお盆休みが始まった。本当ならテントを担いで北アルプスに入りたいところだが、今年はコロナ禍の影響でテント泊も予約が必要で、しかもテントの収容数は「三蜜」を避けるために通常よりかなり減らされるのは確実だ。地元の私が予約を入れると遠方からやってくる登山者の宿泊枠を1つ減らすこととなり、少なくとも今年は遠慮することにして日帰りのみで対応することを決めた。

・最初の行先は常念岳とした。これは梅雨明けしたものの前線が日本海に停滞して新潟から東北は大雨続きであり、新潟に近い北ほど天気が悪いと予想できたためだ。しかし北ア南部の常念岳でも天気があまりいいとは言えない気圧配置で、等圧線は南西〜北東に延びて南西からの湿った風が前線に向かって吹き込み、しかも等圧線の間隔は比較的狭く、下界ではそれほど風は強くないが山の上では強いパターンが予想された。こうなると標高の高い場所のみ雲に覆われるパターン。常念岳でもガスで何も見えないかもしれない。

・今回は先週の大天井岳同様に一ノ沢コースから往復することに。夕方に現地入りすると林道終点に最も近い駐車余地は満車で、その一つ下の駐車余地に車を突っ込んで車中泊。山頂到着は日の出の時刻を狙って出発時刻を逆算して0時前に出発。林道ではまだ雲の隙間から星が見えて天候は少しは期待できる状態だった。

・林道終点には先週同様の注意書きと常念小屋の予約状況が書かれた紙が張り出されていたが、予約状況は先週と同一のままでお盆休み中でも空きがあることになっている。どうも内容が更新されていないようだ。

・一ノ沢沿いの登山道を上がっていく。お盆休みであるが周囲には夜間登山者の明かりは見えない。気温は例年より低めで、往路は首にかける濡れタオルの出番は無いし、強制風冷用の扇もそれほど使用しなかった。

・天候は思ったよりも良くなく、沢沿いの樹林帯を歩いていても所々で雨が降ってきたことが分かるほど。ずっと降り続くわけではなく断続的だが、これでは山頂での展望はますます期待できない。それに谷沿いなのに時々風が吹いて木の葉に付いた雨粒が盛大に落ちてくる。傘を使うか微妙な場面もあったが、往路は雨具は使わずに歩いた。水滴で濡れるよりも谷筋でこれほどの風が吹くのは稜線で強風が吹いている可能性が高い。おそらくこれが雨の原因だろう。稜線で悪天が予想される状況でテンションが下がる・・・

・胸突八丁付近のお花畑は先週同様。最終水場で水を補給したが、結果的には全く飲まなかった。この付近は樹林が開けて下界が見える場所があるが、登山者の明かりは見えなかった。

・予想はしていたが常念乗越直下から強風に。鞍部に出る前に防寒のため雨具上下を着用。ガスは濃いがまだ雨は降っていない。この風でもテントがいくつか見えた。常念小屋の明かりも見えたが登山者の姿は皆無。

・強い西風によろめきながら常念岳山頂を目指して登っていく。鞍部付近では時々耐風姿勢を取らないとコケそうになるくらいの強風が吹きつけてペースが上がらない。これでは山頂ではどれだけの風速だろうと心配になるが。高度が上がると逆に風が弱くなってきた。常念乗越から200mくらいの距離だけが強風帯であった。ただし、強風帯を抜けても風速は10m前後はあったと思うので弱い風とは言えない。でもこれで山頂まで行く気は保てた。天候は相変わらずガスだが、沢沿いを歩いているときと違って雨は落ちてこないのがありがたい。森林限界を越えてこの強風では傘は使えないので、防水性能の劣化したボロゴアに頼るしかなく、もし雨が降ってきたらゴアを着ないよりましではあるが中身は濡れてしまう。

・お盆なので7月よりも日の出は遅くなり、濃いガスの影響もあってライトが不要なギリギリの明るさになったのは4時40分過ぎ。この天候でもあるので登りの途中で常念乗越を見下ろしても登山者の明かりは皆無だった。これでは山頂での日の出を目指して暗い中を登り始める登山者がいないのも当然だろう。

・三股ルートとの合流地点に達してもガスで山頂は見えず。常念岳山頂も真っ白で展望は皆無。当然のように無人。これでは長時間の滞在は無意味なので軽く飯を食って下山することに。その前に一度ゴアを脱いで防寒装備を着用。気温は+10℃前後あるが風が強いので体感温度は低い。着替えているうちに三股から登ってきた宇都宮の男性が到着。三股から上がってこれから蝶ヶ岳へ縦走して日帰りで三股へ下るという。遠くからやってきてこの展望は残念だろう。この天気でも短時間の休憩だけで蝶ヶ岳へと縦走していった。

・飯を食っている最中に急に雨が降り出した。これまでと同じくすぐに止むかと思ったらその気配はなく徐々に強まってきた。風があるので傘は使えず再びゴアを着用。飯を食い終わってすぐに下山開始。これから短時間で大きく天候が回復することはまずないだろう。

・常念乗越まで半分程度まで下ったところで登りの登山者とすれ違うようになった。雨でも蝶ヶ岳に縦走する人、軽装で常念小屋からの山頂往復の人など様々。でも週末にしては人数はかなり少なかった。雨は風に乗って横殴り状態だ。完全に本降り状態で雨具無では濡れてしまう。

・常念乗越に近付くと往路と同じく風が強まり雨が横からたたきつける。劣化が進んだゴアでは防水が不完全で特にズボンが濡れてしまった。標高が下がれば気温が上がって濡れた状態でも冷たさを感じなくなるだろうが、気温+10℃程度では寒いくらい。

・強風の常念乗越では人の姿はなし。一ノ沢へ下り始めた直後に軽装のトレランナーに遭遇。雨具無しで半袖ショートパンツで、これより先は強風+雨なのでその恰好では無謀すぎる。帰ってからネット検索でこの日に常念岳に登った記録を探していたらこのトレランナーの記録がヒット。それによると常念乗越で引き返したそうだ。それが正解だろう。

・一ノ沢コースを下っている間も往路と違って雨が降り続き、先週より少ない登山者が登っていった。昨年と違って傘を差す姿が目立った。稜線で風が遮られる一ノ沢コースでは傘は十分に役立つ。私はもうゴアの姿だし中身は濡れているので傘は出さずにゴアの上着をザックの上から引っ掛けた状態で歩いた。

・登山口が近付くと徐々に雨が小降りに。どうやら稜線付近のみ雨雲がかかっているようだ。ただし下界に近い場所でもさっきまで雨が降っていたようで、林道に出ると路面が濡れていた。登山指導所には2人の人がおり、これから登る登山者が登山届を書いていた。

・天候が悪い影響か、お盆休み初日なのに駐車している車の数は通常の週末より明らかに少なかった。

 

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